弘前大学
弘前大学 医学部の特徴
弘前大学は医学部以外に、教育学部と人文社会科学部、理工学部、農学生命科学部の5学部と8つの大学院研究科、2つの研究所および4つの学内共同教育研究施設を擁する総合大学です。旧制弘前高等学校や青森師範学校、青森医学専門学校などが母体となり1949年に誕生しています。
設立当初から設置されていた医学部には、現在医学科とともに保健学科と心理支援科学科があります。大学のスローガン「世界に発信し、地域と共に創造する」を受け、医学部でも国際水準の医学研究推進や地域社会と連携した医療提供を理念・目的とした人材育成が特徴です。
| キャンパス所在地 | 青森県弘前市在府町5 |
| URL | https://www.med.hirosaki-u.ac.jp/web/ |
| 6年間の学費 | 349万6,800円 |
| 医師国家試験合格率(2025年度新卒・既卒含めた実績) | 93.8% |
社会の変化に対応した教育
弘前大学医学部では医師として求められる社会的役割を果たせるよう、社会の変化に対応した教育を行っています。1年次には基礎医学や臨床医学入門などの科目とともに、医療倫理学や医療法学などの分野をカバーした医の原則を学びます。
弘前大学の附属病院は地域医療の中核的役割を担う拠点として、青森県内で唯一の高度救命救急センターが置かれ、東日本大震災後注目される被爆医療の拠点としても重要な存在です。2年次になると放射線災害やリスクコミュニケーションなどを含む、被爆医療学も学びます。
地域医療に力を入れているのも特徴の一つで、2年次に地域医療入門を学び、6年次の診療参加型臨床実習では4週間のへき地医療実習も組み込まれています。
著名研究者による特別講義
偉大な先輩の話を直接聞けるのは、医師になることはもちろん研究職を志す者にとっても貴重な機会になります。刺激を受けたり、モチベーションアップにつながったりするでしょう。
弘前大学医学部では、過去にノーベル生理学・医学賞を受賞した専門家を招いて特別講義が行われています。2005年の受賞者であり、ヘリコバクター・ピロリ菌の発見と消化性潰瘍との関係を明らかにした実績を持つオーストラリアのロビン・ウォレン博士もその一人です。
また2007年の受賞者であるアメリカのオリヴァー・スミティーズ博士は、ゲル電気泳動法の開発と遺伝子改変動物の作製・遺伝子標的法の技術を確立した第一人者で、有意義な講義が行われました。
奨学金情報
弘前大学医学部独自のものでは、総合型選抜青森県内枠での入学者に対する青森県国民健康保険団体連合会の奨学金があります。(※)特別枠と一般枠どちらも入学料と授業料の資金が援助され、特別枠ではさらに毎月10万円(入学月のみ20万円)が貸与されます。
奨学金は貸与ですが、卒業後に青森地域医療支援センターに登録して支援期間の1.5倍を弘前大学大学院医学研究科か附属病院、指定医療機関で医師として勤務すると返還は免除です。
日本または台湾出身で、将来青森か台湾で臨床医療に従事することを希望する4年次の学生に対し、公益信託黄傳明・若子記念医学生奨学基金もあります。卒業までの期間、毎月5万円給付される奨学金で返済は不要です。
◎2025/08/01(金)時点でのデータ
基本データ
| ホームページ | https://www.hirosaki-u.ac.jp/ |
|---|---|
| 学部所在地 | 〒036-8562 青森県弘前市在府町5 |
| 学生数 | 780名 ※2025/05/01 |
| 学部アドミッションポリシー | 医学部医学科では,豊かな人間性と高度の医学知識に富み,広い視野と柔軟な思考力をもって社会的役割を的確に果たすことができる医師及び医学研究者の養成を目的としています。 そのような人材の養成を目指すにあたって,「卒業認定・学位授与の方針」(ディプロマ・ポリシー)と「教育課程編成・実施の方針」(カリキュラム・ポリシー)を十分に理解し,以下に掲げる学力・行動力・意欲を有する学生を求めます。
|
一般入学試験(前期)
募集人数・受験料・出願期間
| 募集人数 | 一般枠43名 青森県定着枠8名 |
|---|---|
| 受験料 | 17,000円 |
| 出願期間 | 2026/01/26(月)〜2026/02/04(水) |
入試日程
| 大学入学共通テスト | 2026/01/17(土)・01/18(日) |
|---|---|
| 一次発表 | |
| 個別試験 |
2026/02/25(水)・02/26(木) |
| 合格発表 | 2026/03/06(金) |
試験科目
大学入学共通テスト
| 科目 | 時間 | 配点 | 試験内容・評価基準 |
|---|---|---|---|
| 国語 | 80分 | 200 | 「国語」必須 |
| 地歴・公民 | 60分 | 100 | 「世界史AB」「日本史AB」「地理AB」「現代社会」「倫理」「政治・経済」「倫理、政治・経済」から1科目 |
| 数学 | 70分+60分 | 200 | 「数学I・数学A」「数学II・数学B(数列,ベクトル)」必須 |
| 理科 | 60分×2科目 | 300 | 「物理」「化学」「生物」から2科目 |
| 外国語 | 80分+リスニング30分 | 200 | 「英語(リスニング含む)」必須 |
| 情報 | 60分 | 50 | 「情報Ⅰ」 |
個別
| 科目 | 時間 | 配点 | 試験内容・評価基準 |
|---|---|---|---|
| 総合問題 | 9:00~11:00 | 300 | 日本語又は英語の文章や図表などの資料を用い,そこから得られる情報と意味の理解度を評価。これまで授業で学んだ知識を関連付け,多面的・多角的に考察し,考察の過程や結論に至る根拠を記述できる力を重視。例えば,教科書等で扱われていない初見の内容であっても,資料の意味するところを読み解き,科学的思考に基づき考察する問題などを出題することや,英語での解答や計算を求めることもある。 |
| 個人面接 | 9:00~17:00 | 200 | 1人当たり15分程度 複数の教員で将来性,積極性,信頼感,自己統制,社会性を受験者 1 人ずつに問う面接(複数の教員で 1 人の受験者を面接する方式)を行う。 事前に提出される「志望理由書」を資料に用いて,志望理由,医療に対する関心,卒業後の進路等について,質疑応答を行うことにより,「行動力」,「意欲」を評価 |
個別試験 入試会場アクセス
| 会場 | 青森県立弘前高等学校校舎 |
|---|---|
| 住所 | 青森県弘前市新寺町1-1 |
備考
| 二段階選抜について | 8倍 https://sp-nyushi.hirosaki-u.ac.jp/ にて発表 |
|---|---|
| 青森県定着枠について | 受験者のうち合計点の点数順に上位8名を合格者とする。 また、不合格となったものを一般枠に組み入れる。 |
総合型選抜Ⅱ
募集人数・受験料・出願期間
| 募集人数 | 青森県内枠27名 北海道・東北枠15名 |
|---|---|
| 受験料 | 17,000円 |
| 出願期間 | 2025/09/18(木)〜2025/09/25(木) |
入試日程
| 大学入学共通テスト | 2026/01/17(土)・01/18(日) |
|---|---|
| 個別試験 | 2025/10/25(土)・10/26(日) |
| 合格発表 | 2026/02/06(金) |
試験科目
大学入学共通テスト
| 科目 | 時間 | 配点 | 試験内容・評価基準 |
|---|---|---|---|
| 国語 | 80分 | 200 | 「国語」必須 |
| 地歴・公民 | 60分 | 100 | 「世界史AB」「日本史AB」「地理AB」「現代社会」「倫理」「政治・経済」「倫理、政治・経済」から1科目 |
| 数学 | 70分+60分 | 200 | 「数学I・数学A」「数学II・数学B(数列,ベクトル)」必須 |
| 理科 | 60分×2科目 | 200 | 「物理」「化学」「生物」から2科目 |
| 外国語 | 80分+リスニング30分 | 200 | 「英語(リスニング含む)」必須 |
| 情報 | 60分 | 50 | 「情報Ⅰ」 |
個別(第1次選抜)
| 科目 | 時間 | 配点 | 試験内容・評価基準 |
|---|---|---|---|
| 個人面接 | 9:00~17:00 | 300 | 1人当たり15分程度 複数の教員で将来性,積極性,信頼感,自己統制,社会性を受験者 1 人ずつに問う面接(複数の教員で 1 人の受験者を面接する方式)を行う。 事前に提出される「志望理由書」を資料に用いて,志望理由,医療に対する関心,卒業後の進路等について,質疑応答を行うことにより,「行動力」,「意欲」を評価 |
| ケーススタディの自学自習 | 13:00〜16:00 | 100 | 与えられたシナリオ及び資料を読み,自身の考えを論述させる。 読解力,日本語の文章力,論理的な表現力をとおして,「学力」を評価。 |
個別試験 入試会場アクセス
| 会場 | 弘前大学医学部医学科 |
|---|---|
| 住所 | 青森県弘前市在府町5 |
入学者情報
| 【一般選抜・前期】受験者数および合格者数 | 受験者数489名、合格者数数70名 |
|---|---|
| 【総合型選抜II】受験者数および合格者数 | 受験者数88名、合格者数42名 |
| 医師国家試験合格率 | 新卒96.9%、既卒72.2% |
| 入学者内訳 | 男性49名、女性63名 |
| 主な就職先 | 弘前大学附属病院,青森県立中央病院,青森市民病院(県内) 大館市立総合病院,岩手県立中央病院,自治医科大学さいたま医療センター,埼玉医科大学国際医療センター(県外) |
学納金
| 6年間に必要な学費 | 3,496,800 |
|---|---|
| 入学金 | 282,000 |
| 授業料 | 535,800 |
| 実験実習費 | |
| 施設設備費 | |
| 教育充実費 | |
| その他 | |
| 2年次以降学費 | 535,800 |
奨学金
| 大学 | |
|---|---|
| その他 | 公益信託黄傳名・若子記念医学生奨学基金 日本学生支援機構 第一種奨学金(無利子) 第二種奨学金(有利子) |


